出会い工作・お付き合い工作

Flash Back 1

(製薬会社勤務「タケシさん」(仮名)35歳からのご依頼の件)

―タケシさんの彼女「ノリコさん」(仮名)が、何者かに陰湿なストーカー行為を受けているらしい。と言うのも、彼女の携帯電話に頻繁にかかってくる非通知電話や、頼んでいない出前が届いたりと嫌がらせが続いたからだ。逆恨みをおそれるノリコさんには内緒のご依頼である。 早々我々は、彼女であるノリコさんの一日の行動を追うことにした。

朝のゴミ出しから出勤時、昼休みとノリコさんのまわりにおかしい出来事はおきていない。 18:00を過ぎ彼女が勤務先を出て駅へと向かう。なぜかノリコさんは、辺りを気にしてキョロキョロと見廻している。その時、突然走り出した彼女は駅前の喫茶店に飛び込んでいった。喫茶店の中には、一人の男性が待ち構えていた。その男性を見て、ノリコは「遅れてゴメーン」と言って男性の正面の椅子に座る。 調査員は、その男性の映像を撮り、依頼者タケシさんにメールで送る。 タケシさんからすぐ返信がきて、彼女の会社の上司「橋本」であるとの事だった。橋本とノリコさんはすぐに喫茶店を出て、タクシーに乗り込み、繁華街方向へ向かう。二人はタクシーを降り、居酒屋へ入って行く。その時、橋本とノリコさんが手をつないでいるのを調査員は見逃さなかった。2時間程、居酒屋で仲良さそうに過ごした後、店を出た2人は、腕を組みながらホテル街へと向い、一件のホテルに入っていく。

ここまでの経過をタケシさんに説明すると、ノリコさんは携帯の電源を切っているらしく連絡がとれないとの事。引き続き「別れさせ」を視野に入れた調査をお願いしますという事で張り込みに入る。およそ3時間後、2人はホテルを出て再びタクシーに乗り込む。彼女を家まで送り、その後橋本は自宅と思われるマンションに帰っていった。マンション1階のポストを確認し、橋本宅を確認し、調査を終了する。家に帰ったノリコさんはすぐにタケシさんに連絡し、「ごめんごめん残業で遅くなっちゃった」と嘘を付いた。その嘘にタケシさんは大激怒!「今日、橋本と一緒に歩いてるのを俺はみたんだぞ!」と言うとノリコさんは、「私の事、信用できないんなら、もう会いたくない」と逆ギレ状態。

この瞬間にタケシさんは、「別れさせ屋工作」を依頼しようと決めた。今思うと、彼女の携帯電話にかかってきた非通知着信は橋本からだったのではないか。浮気をカモフラージュする為に、架空のストーカーをノリコさんは作り上げたのではないか。際限なく、想像は膨らんでいく。

正式に「別れさせ屋工作」のご依頼を受け、橋本の行動パターンを把握するべく調査に赴く。この調査で得た情報の中に、仕事帰りの彼の行動に注目すべき点があった。 必ず橋本は、勤務先近くの書店に立ち寄り「易学・風水」の本を読むのだ。我々は、対象者橋本のこの嗜好を活用しつつ、女性工作員を近づかせる事とした。

橋本の帰宅ルートに工作員が待機し、その時を待つ事30分、予定通り書店に入り「易学・風水」の本を立ち読みした後、店より出てくる。ここで、工作員がファーストコンタクトをする。 「あのー今、占いの勉強をしているんです。御代はいりませんので見させて頂けないでしょうか?」年配女性しずえのこの一言から全てが始った。 始めは怪訝そうな表情をしていた橋本だが、次々と最近の出来事を当てられ、感心しはじめる。工作員しずえは、調査に依ってわかったことを伝えただけなのであるが…。 その後、日にちを変え何度か工作員しずえは街角に立ち、橋本に接触する。しずえのお告げ通りに起こる事実が続き、すっかりしずえを師とあおぐようになってしまった。そこで工作員しずえは、「今、あなたが交際している女性との関係は、良い結果を生まない。その女性と別れた後、次に交際する女性は、運命を感じるでしょう」と告げる。

その言葉を聞いて、橋本は考え込みながら帰っていった。その帰り道、別に用意した魅力的な女性工作員が橋本に、最寄り駅までの道を尋ねた。 橋本は、ハッとした顔で工作員に対応し、「よかったら駅まで一緒に行きましょう。」と言ってくる。別れ際に工作員は自分の連絡先を書いたメモを橋本に渡し、「今度お礼がしたいので、ご連絡待ってます。」と言って恥ずかしそうに別れる。

その日の内に工作員の携帯電話に連絡が入り、週末の仕事帰りに、橋本と会う事になった。 当日、工作員と橋本は、居酒屋で会話が弾み、肉体関係にまで至りそうであった。がしかし橋本は、「今交際している人がいるから次にあなたに会うまでにけじめをつけてきます。そうしたら、私と付き合ってもらってもいいですか?」工作員は静かに「はい」と笑顔で答える。一週間後、年配女性工作員しずえの元に橋本がやって来て、これまでのいきさつを話していった。「全て、しずえさんの言う通りです。今までつきあっていた女性とは、きっぱり別れました。そうしたら本当に次の女性があらわれて…。」と興奮気味。 工作員と橋本の交際をしばらく続け、関係を確固たるものにしたのは言うまでもない。橋本にフラれたノリコさんは、タケシさんに謝罪してきた、もう一度チャンスが欲しいと言ってきた。 今現在、タケシさん(仮名)ノリコさん(仮名)の交際は、順調とまではいかないまでも、続いております。


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